今週の物語
今週のご加護・ご神助にお出ましの神様は、
『八雷神(やついかづちのかみ)』様
『猿田毘古神(さるたびこのかみ)』様
『伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)』様
これは、見えない世界と見える世界は、実は表裏一体。
この2つの世界のバランスを、私たちは調整できるというメッセージなのかもしれません。
内なる声、直感。
見えるものだけじゃなく、私たちに備わっている能力を活性化するときなのだと思います。
黄泉の国まで夫が迎えに来たとき、『伊耶那美命(いざなみのみこと)』様は、
黄泉の国の食べ物を口にしてしまったので、もう、戻ることはできない。
だけど、こんなところまで迎えに来てくれた夫に、
「黄泉の神に相談するので、その間、けして覗かないでほしい」と伝えたのです。
ところが、『伊耶那岐命(いざなぎのみこと)』様は、妻の姿を見てしまいます。
『伊耶那美命(いざなみのみこと)』様の身体は、朽ち果て、8柱の雷神を宿していました
『八雷神(やついかづちのかみ)』というのは、その時の雷神様たちなのです。
大雷神(おほいかづちのかみ)、火雷神(ほのいかづちのかみ)、
黒雷神(くろいかづちのかみ)、析雷神(さくいかづちのかみ)、
若雷神(わかいかづちのかみ)、土雷神(つちいかづちのかみ)、
鳴雷神(なるいかづちのかみ)、伏雷神(ふすいかづちのかみ)。
雷鳴、稲妻、黒雲、それは凄まじい姿だったと思います。
でも、もし『伊耶那岐命(いざなぎのみこと)』様が、妻を待ち続けることが出来たなら、
どうなっていたのだろうと、皆さんも考えたことはありませんか?
先週の『道返之大神(ちがえしのおおかみ)』様について、
黄泉の国と私たちの世界との間に、立ちはだかっている力強い結界と、書きました。
もし、『伊耶那岐命(いざなぎのみこと)』様が、しっかりと妻を待てたなら、
少なくとも、黄泉の国との間の 『道返之大神(ちがえしのおおかみ)』様は、
今のお役目ではなくて、関所のような役割だったのではないかと思うんです。
黄泉の国では、『伊耶那岐命(いざなぎのみこと)』様が、約束を守らなかったこと。
妻を迎えに来て、妻が必至のお願いをしているにもかかわらず、
その願いを、踏みにじる結果を招いたこと。
その上、逃げ帰るという行為を、『許さん!!』と、追いかけてきたのでしょう?
黄泉と現世は、今までなんとなくつながっていた空間だったのに、
『伊耶那岐命(いざなぎのみこと)』様が、現世で生きるのなら、黄泉の神々は、
制裁を考え続けるでしょう。
だから、強力な結界で塞ぐよりほか、なかったんですよね。
もしも、『伊耶那岐命(いざなぎのみこと)』様が、待てたなら、
朽ち果てた体は、この世に戻れないけど、魂だけは共にありましょう。
なんて、物語もあったかもしれませんよね。
『伊耶那美命(いざなみのみこと)』様のかつての姿は、黄泉平坂を出ることはできない。
でも、『道返之大神(ちがえしのおおかみ)』様の前で、会うことが叶う。
黄泉(よみ)は、世見(よみ)として、甦りの場所にもなったかも。
だから、『道返之大神(ちがえしのおおかみ)』様は、関所のような場所と思ったんです。
「はい、現世の生活は、いかがでしたか~。ご苦労様でした。お進みくださ~い。」
「黄泉醜女(よもつしこめ)姉さん、ご案内してください。」
「こらこら、貴方はまだ、ここに来るときじゃありませんよ。」
「ん?人生に迷った? 何言ってんですか、貴方は道に迷っただけですよ。」
「意富加牟豆美命(おおかむずみのみこと)さん、ちょっと現世入り口まで、
送ってあげてください。」
「え?! 今更戻れない? 困りましたね。菊理媛神(くくりひめのかみ)さん、
ちょっと話聞いてあげて。」
あぁ~。
私の妄想仮説研究のスイッチが入ってしまった...。(*^▽^*)
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